後悔しないための椅子・テーブル選びとは(2)
椅子やテーブルは、お客が直接触れることが多く、どんなデザインのものを選ぶかによって店の印象を大きく変える重要なツール。また、その高さや大きさ、並べ方は、お客にとっての居心地の良さだけでなく、店の席効率やオペレーション効率をも左右するので慎重に検討したい。
☆回転数や満席率も考慮
テーブルの広さは回転率や満席率にも影響するので、その点を考慮することも大切だ。一般的に1人当たりのテーブル幅が広いほど滞在時間は長い。逆に、席幅が小さい店やカウンター、相席可能な大テーブルは、滞在時間が短く、回転率を上げやすいといわれる。
ただし、最近はラーメン店などでも席幅をゆったりと取る店が増えている。「オペレーションが追いつかず、席に着いたお客を待たせるぐらいなら、外で待ってもらう方がお客のイライラも少なくなるし、行列もできやすい」という背景がある。
もう1つ、2人席や4人席の比率についてだが、満席率を上げるには、通常、2人席を増やした方が効果的だ。「4人席に2人しか座らないと満席率は50%になるが、2人席ならそんなロスが出にくいし、大人数のグループのときはテーブルを複数組み合わせればいい」からだ。4人用だと1脚で済むところを2人用だと2脚なので初期投資はかかるが、長い目で見てどちらが得かを考えたい。また、組み合わせやすさの点では円形より四角形の方がいい。